キャンプイン直前12球団戦力分析 ~オリックス~
プロ野球12球団戦力分析 ~バファローズ篇~
オリックス・バファローズ (2017年:4位)
主な入退団
退団
平野
川端(引退)
モレル(引退→実家の農園へ!)
コーク
ウェスト
ヘルメン
入団(ドラフト除く)
増井(元ファイターズ)
アルバース(元マリナーズ)
2017年総括
開幕直後は好調な滑り出しを見せたが交流戦まで貯金が維持できず、最終的には借金16、3位に大差をつけられ4位となった。
投手陣は金子千尋、西、ディクソンの先発三本柱がスタートダッシュの立役者となった。それ以降は打線の援護がなく勝てない試合もあったが、本来のピッチングだった。松葉も年間を通して活躍した。あとは何と言っても若い投手がたくさん出てきた。先発ではドラフト1位ルーキーの山岡が社会人ナンバーワンという評判通りの活躍。黒木も入団1年目で中継ぎとして53イニングを投げ6勝を挙げた。2年目の近藤は55登板で防御率3.07、26ホールドを挙げた。酷使が不安ではあるものの、向こう数年は楽しみな投手たちだ。適度に休ませながら起用した方がいいだろう。
野手では助っ人外国人が当たった。17年のサファテの唯一の黒星となるサヨナラホームランを放ったロメロは故障期間がありそこでチーム状態が落ちていったが、復帰するや否やチームを立て直した。マレーロは「ホームベースを踏み忘れて来日初本塁打を1本遅らせることでNPB通算10万号に焦点を当てると言う見事な調整ぶり」だけでなく20本塁打をマークするなど数字でも打線を引っ張った。またT-岡田も31本塁打をマークした。これは本塁打王に輝いた10年の33本に次ぐ数字で、30本塁打自体も10年以来7年ぶりの大台で、打点以外はほぼキャリアハイとなる成績を残した。
あくまで個人的な感想になるが、「これだけのメンバーが揃っていて何故勝てないのか」これに尽きる。コアなバファローズファンではないので何とも言えない部分ではあるが、「福良采配」”だけ”が原因とは言い切れない部分があると考えている。
2018年展望
結論から言うと大方の大本命であろうホークスに対抗し優勝できるチームで、そのための力も既に備わっていると考えている。
クローザーを務めていた平野が今季はいないが、ファイターズから増井をFAで獲得し、穴埋めも既に目処が立っている。先発投手陣も計算できる投手が4~5人いて中継ぎも若手が頑張っており、非常に潤沢な投手陣だ。
野手でも打線が迫力満点で、T-岡田、ロメロ、マレーロ、(1年通して出続けられるかは分からないが吉田正尚)、中島などが打線に名を連ねる。その代わり内野(+捕手)がやや見劣りする部分はある。中島やマレーロが一塁にいるときはいいが、遊撃の安達は打撃が難ありだが守備を考慮したら使わざるを得ない。そこで少しでもいいから打てて固定できる二塁手が欲しいところであり、三塁も伊藤光がコンバートに挑戦するなど固定するには小谷野が下降線のままではやや弱いか。
とはいえ課題はチーム成績に比べてさほど大きくなく、改めて言うが強いチームだ。(「下馬評では上位」となりやすいのはこのあたりが原因か。)
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キャンプイン直前12球団戦力分析 ~読売~
プロ野球12球団戦力分析 ~ジャイアンツ篇~
読売ジャイアンツ (2017年:4位)
主な入退団
退団
相川(引退)
片岡(引退)
藤村(引退)
松本哲也(引退)
マイコラス
村田
堂上
北
實松
高木勇人
入団(ドラフト除く)
ゲレーロ(元ドラゴンズ)
野上亮磨(元ライオンズ)
ヤングマン(元ブルワーズ)
2017年総括
やはりあの13連敗が響いた。あれさえ回避できていればAクラスに入っていたと思う。
投手に関して言えば、既存のマイコラス、マシソン、新加入のカミネロら助っ人が期待通りの活躍を見せた。そして菅野、マイコラス、田口の先発三本柱で44勝17敗で貯金27を作り、本当に素晴らしかった。マイコラスは退団したが菅野と田口には来年も期待できる。逆にそれ以外の先発投手たちが先発三本柱に全く続くことができなかった。とは言え畠は例外で、ルーキーながら13試合に先発し6勝(4敗、貯金2)を挙げ、防御率はなんと3点代を切った。マイコラスの穴をいきなり埋めるのは酷だが、間違いなくこれからが楽しみな投手で、畠で先発を一枠計算できるのは大きい。
野手ではマギーが特に目立った。楽天時代も含めて主に三塁で出場していたが、二塁に移ってから更に成績を上げ、チーム内の打撃三部門全てでトップという活躍ぶり。捕手ではドラフトの話になるが大量に捕手を指名したため、既存の捕手に不満が強かったのではという意思が感じられた。小林は打撃は弱いが盗塁阻止率リーグトップ、宇佐見も出て来はじめているため、そんなに深刻ではないと思うのだが。。。それよりも深刻なのが坂本の想定外の不調に陥ったことと、長打力だと思う。一発のある選手はそれなりにいるはずだが、狭い東京ドームが本拠地のチームにもかかわらず20本塁打以上の打者が0人というデータがそれを物語っている。
2018年展望
17年は最後の最後までAクラス争いをしていたため、常にその時のベストメンバーで試合をし、若手を試す機会が他チームに比べ極端に少なかったように思えたため、補強以外は昨季同様の戦い方をしていくと見ていい。補強も野上、ゲレーロの2人は起用法も分かりやすく、先発ローテ、中軸での起用になるのは間違いない。ヤングマンは150キロを誇る、2015年にメジャーで9勝を挙げた先発右腕。ジャイアンツは新たな若手の台頭を期待せずとも元々力があり、17年はBクラスに落ちたものの、今季の優勝争いに絡まないとは考えにくい。
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キャンプイン直前12球団戦力分析 ~北海道日本ハム~
プロ野球12球団戦力分析 ~ファイターズ篇~
北海道日本ハムファイターズ (2017年:5位)
主な入退団
退団
大谷翔平
大野奨太
増井
マーティン
武田久
白井コーチ
入団(ドラフト除く)
トンキン(元ツインズ)
マルティネス(元レンジャーズ)
ロドリゲス(元パドレス傘下)
アルシア(元ダイヤモンドバックス傘下)
實松(元ジャイアンツ)
鶴岡(元ホークス)
2017年総括
規定投球回到達者が有原のみという、先発陣の安定感が失われてしまった。昨年先発ローテを守った有原、高梨、加藤が今年は力を発揮できなかった。チームトップの成績を挙げた有原は規定投球回(投球回16年より上)でかつ10勝を達成したものの防御率は16年の2.94から17年は4.74と2点近く悪化し、攻略されてしまった。
野手では一年を通して期待通りの活躍をしたのは西川だけといっていい。陽岱鋼が抜けた穴を淺間や岡で埋めたいところだったが故障。近藤や中島も故障し、田中賢介や中田は不振。特に心配なのが中島で、16年に光ったファウル打ちが殆ど機能しなかった。以前は追い込まれてからカットで逃げることができていたが、17年はカット→カット→空振りで三振という泥沼のパターンの打席もあった。ルーキーとして充分な活躍をした石井一成に抜かれる可能性すら感じる。
近藤は途中で離脱したが、打率4割を達成した。チームの軸として期待せざるを得ない。そして松本剛が交流戦からブレイクし、大田泰示も開花した。今年に限った事ではないが若手を試せたのは良かったと思う。
2018年展望
ファイターズはその年々で浮き沈みが激しい。そして今年のファイターズは12球団中最も戦力ダウンが激しい。大谷がメジャーへ行き、大野と増井がFA。マーティンも退団。大野はリーグ外の移籍で数字もそこまでで、今オフ鶴岡と實松を獲得した。既存の清水と市川、そこにこの2人を追加しているためそこまで痛手ではない。しかしそれ以外は完全にダメージが大きい。大谷やマーティンは言わずもがな。増井も抜けたが守護神の座はメジャーで実績のあるトンキンが期待充分(与四球率の高さはやや不安)。
しかしファイターズはケガ人が復活してくれるだけで充分強く、毎年のように若手が台頭している。淺間や岡は短期ながら実績がある。近藤も今年はケガが治っている。17年の最後の最後に横尾が大器の片鱗を見せつけた。一年通して打席に立たせたらどれほどの大砲になってくれるのか楽しみだ。今年はフルシーズン一軍で考えてもいいと思う。個人的にはとにもかくにも清水にかかっていると思う。放出の穴をみんなで埋めていければ、強いファイターズでV奪還できる。
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キャンプイン直前12球団戦力分析 ~中日~
プロ野球12球団戦力分析 ~ドラゴンズ篇~
中日ドラゴンズ (2017年:5位)
主な入退団
退団
森野(引退→打撃コーチ)
ゲレーロ(→ジャイアンツ)
バルデス
ジョーダン(→スワローズ)
入団(ドラフト除く)
大野奨太(元ファイターズ)
アルモンテ(元デトロイトタイガース)
モーヤ(元ヤンキース)
ガルシア(元ロイヤルズ傘下)
ジー(元ツインズ傘下)
松坂(元ホークス(多分獲る))
2017年総括
一時期は好調の波に乗りAクラス争いに片足を突っ込んだものの、主力の不振や故障が相次ぎ5位でシーズンを終えた。なんといっても得点圏打率の低さという勝負弱さと防御率の悪さがもろに響いた。ゲレーロが本塁打王に輝いたものの17年限りで退団しジャイアンツへ移籍。手強い敵になるのは必至か。
誰一人として規定投球回に到達しなかった16年の異常事態から1年経ち、バルデスと大野雄大が到達したもののバルデスは今オフ退団、大野雄大は防御率4点台。又吉や田島は抜群の安定感を見せたが投手陣全体としては悪かった。
一方で収穫がなかったかというとそうではない。投手では小笠原や鈴木翔太が成長の兆しを見せた。野手では新人王・京田や主に後半戦の出場で最終的に本塁打18を記録した福田など、18年でのさらなる飛躍を期待させてくれる活躍を見せた。大島がチャンスで打てるようになったのも大きい。
2018年展望
ゲレーロの穴を新たな助っ人+藤井で埋め、先発にはディロン・ジーを追加という構成で行くという予想。充分活躍したバルデスとジョーダンを放出したのが理解できないが、そうまでして獲ったのだから、今季の助っ人投手はそうとうな活躍を見込んでいるのだろう。まだ1年通した活躍ができていない高橋周平はセカンドも練習している。ここで花を咲かせられるか。ちなみに仮にセカンドに「打てるようになった高橋周平」が定着するとなかなか強力な布陣が組めるようになる(一・ビシエド、二・高橋周平、三・福田、遊・京田、左・藤井他助っ人、中・大島、右・平田)。そして捕手は似た成績の大野奨太と松井雅人が競う形になる。そこに杉山たちがどこまで食い込んでいけるか。大野奨太自身の成績はそこまで素晴らしいわけではないが、16年に日本一を達成した”強い空気感”をチームに浸透させていければいいと思う。
投手陣はまず大野雄大がエースと呼べる成績を残せなければならない。若手が台頭してもいいのだが、チーム防御率4点台から立て直すほどというのは流石に現実性が低い。多少でも実績のある選手が中心になってくれるほかない。17年そこそこ良かった小笠原と鈴木翔太だが、この2人はとにかく四球が多い。ストライク先行で勝負し無駄な球を減らし、イニングを少しでも食えるようにできれば、祖父江らの負担も減らすことができる。
総合的に見て、壊滅的なメンツではないもののここ数年と変化がないため、昨年以前と同様に厳しい戦いを強いられるのではという予想にどうしてもなってしまう。ただ、優勝できるチーム状態ではあると思うし、今年優勝しても不自然ではない。今までが噛み合わなすぎたのだ。誰かが救世主となりチームを救ってくれれば。。。
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キャンプイン直前12球団戦力分析 ~千葉ロッテ~
プロ野球12球団戦力分析 ~マリーンズ篇~
千葉ロッテマリーンズ (2017年:6位)
主な入退団
退団
伊東監督
井口(選手引退→監督就任)
古谷
金森
田中
猪本
脇本
スタンリッジ
パラデス
ダフィー
サントス
涌井(FA宣言中、残留の可能性あり)
コーチ7名
入団(ドラフト除く)
井口監督(選手引退→監督就任)
ボルシンガー(元ブルージェイズ)
オルモス(元レッドソックス傘下)
ドミンゲス(元レッドソックス傘下)
シェッパーズ(元レンジャーズ)
2017年総括
マリーンズは前半が特に酷かった印象が強い。スタメン9人のうち2割打者よりも1割打者の方が多いという異常な緊急事態もあったほど打線が特に深刻で、16年と比べ得点を約100も落とした。意外なことに長打の数はさほど減っておらず、勝負弱さが極まった形であり、ダフィーもパラデスも期待外れに終わり、デスパイネの抜けた穴は想像を超えるダメージだったか。そんな大砲不在な中で補強したのが俊足攻守のサントスだった。伊東監督が公式に「今絶対に欲しい選手ではない」とコメントするほど見当違いな補強をした。後にペーニャを補強し、後半はなんとか成績を上昇させたが巻き返しが追い付かなかった。
打線が投手陣を見殺しにしてきたことは間違いないが、低迷の原因が打線だけかというとそうではない。総合的に見て先発中継ぎともに振るわなかったが、中継ぎの数字に関しては、イニングを食えなかった先発陣に起因している。18年からはここからさらに涌井がいなくなる可能性があり、特に打線・先発の層を厚くしたい。
2018年展望
今年のマリーンズは外国人以外に目立った補強はない。履正社の安田を指名できたのは良かった。投手では外国人投手を補強したものの、今季から日本人登録ができるスタンリッジがなんと退団することになった。いち野球ファンだからこそ敢えて言わせてもらうが、詳しい事情は分からないが正直理解に苦しむ。余程新戦力に見込みがあるということなのだろうか。
野手ではドミンゲスを獲得。長打力が売りの右の内野手で、ペーニャが残留ならとともに主軸を任されることになるだろう。ダフィーやパラデスの二の舞だけは絶対に避けたいところだ。ドミンゲスにかかる期待は大きいが、17年の悲劇から「絶対にやってくれ」という悲壮感のようなものからくる期待にも思える。鈴木大地がサードにコンバートするという説が出ているが、個人的にはそれなら村田修一を獲得すればいいと思う。
前述のようにほとんど外国人しか選手の補強がないということもあり、今年のマリーンズは選手よりも首脳陣に注目している。監督は引退したばかりの井口。そしてコーチ陣をホークスから複数名獲得した。スワローズ同様、強豪チームのノウハウをいかに取り入れ実践に生かすかで順位は大きく変わると考えられる。
キャンプイン直前12球団戦力分析 ~東京ヤクルト~
プロ野球12球団戦力分析 ~スワローズ篇~
東京ヤクルトスワローズ (2017年:6位)
主な入退団
退団
真中監督
ルーキ
ギルメット
オーレンドルフ
リベロ
グリーン
今浪
飯原
入団(ドラフト除く)
小川監督
宮本慎也
石井琢朗(元カープコーチ)
河田雄祐(元カープコーチ)
山田大樹(元ホークス)
カラシティー(元カブス傘下)
ハフ(LG)
ジョーダン(元ドラゴンズ)
2017年総括
ホームゲームでの観客動員率が高い傾向にあり、そのおかげかホームゲームでの成績は借金10にとどまっている。しかしビジターでは僅か15勝のみで借金41を作り、球団史上ワーストの負け数「96」を記録し、5位のドラゴンズにさえ15ゲーム差の最下位に終わった。主に畠山や川端、秋吉を欠き、100試合以上出場したのは山田、バレンティン、坂口、中村の4選手のみという、スワローズにとっては毎年恒例とも言える「ケガ人の続出」により多くの誤算を招いた結果、高い攻撃力で失点した分を跳ね返すというスタイルが失われてしまった。
また力のある選手の不信も相次いだ。2年連続でトリプルスリーを達成していた山田を筆頭に成瀬、石川らもシーズンを通してもがき苦しんだ。優秀な助っ人外国人を連れてくるのがうまい印象があるが、こちらも活躍したのは強いて言えば6勝(13敗)を挙げたブキャナンのみで、期待に応える選手が殆どいなかった。
相次ぐ故障や不振に歯止めを聞かせようと秋吉の離脱後はルーキや小川をクローザーに配置転換させるなどの策を取ったが効果が無かった(秋吉はそもそも酷使しすぎた感が否めない)。終わってみれば全てが後手後手に回ってしまい、立て直すに立て直せないままシーズンを終えてしまったという印象だ。
2018年展望
投手陣の不安は外国人で一層できる可能性がある。既に日本での実績があるジョーダン、メジャー通算25勝左腕のハフ、守護神候補にはカラシティーを獲得。先発は既存のブキャナン含め3人で2枠を争い、守護神にはカラシティーという器用になりそうだ。ジョーダンに至っては中継ぎでの起用もできる。昨年は星や原などの若手も含め「使わざるを得ない」厳しい状況での起用が続いたが、投手陣の層が厚くなったことで、若手の成績の見栄えも良くなるだろう。シンプルに外国人で勝ちを取るだけでなくこれらの若手投手陣への副作用も望める。
野手では昨年目立った山崎と藤井がどこまでやれるかに注目したい。山崎は坂口とともにリードオフマンとしてのさらなる活躍が期待される。チームの顔になる将来も近いかも知れない。藤井は元々は捕手だったが三塁手として出場した。チーム最多の14失策を喫したが、忍者とも揶揄される時折見せる超人的な守備や元捕手ということを考慮すればこの辺りは、これからな部分があるので今年は許容範囲だろう。今季就任した宮本に鍛えてもらうなどしてこれから確実性を高めていけばいい。
首脳陣はセ・リーグで最も入れ替えが目立った。監督には再就任の小川。ヘッドコーチに宮本、リーグ連覇のカープから石井、河田がコーチに就任した。小川は第一次政権では低迷したチームを見事に立て直した実績があるため、今季もそれに期待したいところだ。また、チーム失策数がリーグ最多の86という守備の改善が急務だが、そこで宮本がどうテコ入れするか。昨季は記録的大敗を喫したことで「優勝はない」と考える人が多いだろうが、リーグ連覇の首脳陣が2人も入団した。リーグ連覇ノウハウを取り入れ改革を起こし「勝ちグセ」をチームにつけることができれば、Aクラスどころか優勝の可能性も充分にあると考えている。
大野奨太の補償は金銭のみだった理由と今後の動向は??またトレード?
過去記事で書いたように大野奨太のFA移籍による補償が金銭(3060万円)のみとなった。ファイターズとしては「インパクトのあるリスト」、「検討に値する選手いる」、「いたずらに結論を引き延ばしているわけではない。事情があって時間がかかっている」と、人的補償の選択を示唆してきたが、結論としては金銭のみという結果に落ち着いた。
普段の日本ハムなら増井の時のように金銭のみを選択することはよくあることだが、差額が1000万円しかないことと球団側のコメントから、今回の場合に限っては人的補償を選択しなかったことが意外な結末として受け取れる。
ではここで
・なぜ金銭のみを選んだのか
そして
・金銭のみという選択をしたことによって今後どう動くのか
この2点を考えてみたいと思う。
目次
なぜ金銭のみを選んだのか
・金銭のみを選択する一般的な理由
Bランク以上のFAでの補償は2通りある。”金銭+人的補償”か”金銭のみ”だ。これはどういうことかというと、「人的補償を求めなければ、その分より多くの金額が補償される」ということだ。つまり、チーム事情はそれぞれだが一般的には、今または将来的にその差額に匹敵するであろうという見込みのある選手がいると判断すればその選手を獲ればいいし、いないと判断すれば金銭のみの補償を選べばいいわけだ。
・では貰う価値のある選手はいなかったのか
これは間違いなくNOだと言い切れる。何度も出すように、球団が「インパクトのあるリスト」、「検討に値する選手いる」と言及しているからである。球団がフェイクの情報を流しておきたかったとでも考えない限り、欲しい選手がいたのは確かだ。
・検討したであろう選手を獲らなかった理由
ではなぜ見送ったのか。これは支配下枠の関係である可能性が高いとみている。現在ファイターズの支配下登録は68人。育成制度を使用していないことを考慮すると、全選手で最大でもあと2人しか獲らないと考えられる。あと2枠というのはもしかしたらシーズン中のトレードや新たな助っ人の補強のために空けておきたい枠でもあるだろう。そう考えると枠がいっぱいいっぱいだ。このために人的補償を見送ったのではないだろうか。
ただ、「事情があって時間がかかっている」とも言っていたように、ただ枠が足りないだけならすんなり金銭のみと発表している。これは「”枠の調整”に時間がかかっていた」ということで、つまり、トレードを検討していたということではないだろうか。1対2以上のトレードを実施し、選手を減らすことで枠に余裕を持たせた上で補償選手を獲るという算段だ(補償選手を獲るためのトレードというには言い過ぎかもしれないが)。そしてそのトレードの話がまとまらなかったのだろう。誰と誰で企画していたのかまでは具体的には考察しきれないが、これなら、欲しい選手がいたが時間がかかって結局金銭という結論に至ったのは、つじつまが合う。
金銭のみという選択をしたことによって今後どう動くのか
・ドラゴンズとしては大助かり
差額が1000万円という状況で、選手を獲られずに済んだのだ。
西山和夫球団代表も「こちらは定めにのっとって対応した。人的補償ではなく、ありがたい選択をしていただいたと思っている」とコメントしている。*1
ただ個人的には、「こちらは定めにのっとって対応した」という発言が気になる。ファイターズが不利になるような、規定スレスレのグレーゾーンな対応をしたためにファイターズが満足のいく決断をできなかったのではとも勘ぐってしまうが、まさかそんな敵対的な対応はないだろうと信じたい。NPBはたった12球団で、これまでもそうだったように今後も長い付き合いがあるのだから。
・”補償を補う”新たなトレードを企画?
ドラゴンズから欲しい選手を獲れなかったがために、それを補うためのトレードが企画されるのではないか。ファイターズはトレードなどの選手の流動が活発なチームだ。簡単には否定はできない。特に今年は大谷とメンドーサという先発2枚が抜けている。中継ぎも増井とマーティンがいない。もし仮にドラゴンズから先発として若松駿太、もしくは中継ぎとして三ツ間などを獲ろうしていたとしたら、そこをどこかとのトレードで補うという手もファイターズならなくはない。
・最後にして最大の謎「理由はお答えできない」
金銭のみと発表したファイターズGM曰く「理由はお答えできない」とのこと。
この意味深な発言に、近いうちに”何か”ありそうな気がしてならない。
キャンプインまで2週間余りだが、
それまでのオフシーズン、特にファイターズの動向からは目が離せない。
北海道日本ハムファイターズ流 一流の組織であり続ける3つの原則
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大野奨太の人的補償はなし!金銭で決定! (補償選手は○○だと思った!)
金銭で決定!
北海道日本ハムファイターズからFA宣言で中日ドラゴンズに移籍した大野奨太選手の補償で、選手での補償を求めず金銭のみでの補償を選択したことが今日分かった。
FA宣言した大野奨太はチーム内年俸順位で「Bランク」であり、人的補償の権利が発生していた。ファイターズ側からは以前、ドラゴンズが提示したプロテクトリストに対し、「インパクトのあるリスト」や「検討に値する選手いる」とコメントしていたことや、大野奨太の年俸から計算した金銭のみでの補償金額を算出した場合(人的補償+金銭だと2000万円、金銭のみだと3000万円=差額1000万円→1000万円以上に値する選手が居たら獲っても充分効率的)から考えて、人的補償で選手を獲得することが濃厚かのように見えた。しかし、ファイターズは結局人的補償はせず、金銭のみという決断をし、このFA移籍は終結を迎えた。
プロテクトリスト予想
今更ではあるが、プロテクトリストの予想と選ばれるであろう獲得選手の予想はこちら
※青枠21人 →第一次プロテクト(迷わずプロテクト)
緑枠7人 →第二次プロテクト
投手
捕手
内野手
外野手
・ファイターズというチームがそもそも若い選手を中心に構成されていて、30歳前後のFA選手の補強に動くことがないのと同様にベテラン選手を補強する例はあまりない。(とはいえ今オフ鶴岡と實松を獲得したが。)そのため一概には言い切れないものの、30歳を超えた選手は選ばないと予想。
・飯山裕志が引退し、経験のある内野のスーパーユーティリティがいなくなったため、堂上直倫なら欲しかったのではと予想したが、際どくプロテクト入りと予想。
・谷元は迷ったが、トレードで出しておいてまた1億近い金額をかけて連れ戻すというのは考えにくいと思ったため敢えてプロテクト外にしていると予想。
・ファイターズのコメント「インパクトのあるリスト」「検討に値する選手」から、意外な選手がリスト漏れしていると予想。ここが昨年頭角を現した三ツ間や一軍ローテ入りの実績がある若松だったのではないかと予想。
人的補償は投手なら若松or三ツ間!野手なら杉山or亀澤!
・若松はチェンジアップを武器に先発ローテ入りをした経験のある若手右腕。新天地での活躍を見込まれる要素は十分にある。若手を好むファイターズの趣向とも一致している。
・三ツ間も若手右腕で、こちらは主に中継ぎをこなしてきた。一軍の実績もあるので、リストから漏れていれば保証選手としての移籍もおかしくはない。若松とともに、”意外なことにリストから漏れていた選手”なのではないか。
・ファイターズは大野奨太を放出したことで在籍捕手が近藤、清水、鶴岡、黒羽根、市川、郡、大嶋、石川、實松の9人となり、近藤が実質捕手でないと考えるとこの中で今季の中心捕手と呼べそうなのは清水と市川で、あとひと枠を鶴岡、黒羽根、實松の3人で戦っていくと予想。若いかベテランかの二極化状態のため、ちょうどいい年頃の捕手を選択することも考えられる。そこで、昨季は打撃が大不振だったものの、それまでは捕手としては及第点の打撃成績を残した杉山も選ばれると予想。
・ファイターズは左の二遊間には困っていない印象を受けるが、亀澤は三塁もできる。「清宮サード構想」が実現した場合だが、俊足があるため代走からそのまま守備に就くという起用法ができるため亀澤という選択もなくはない。昨季の打率も2割8分台と悪くはない。
ちなみに
2017年大野奨太
→83試合、打率.221、本塁打3、打点13、OPS0.621、盗塁阻止率.098
2017年松井雅人
→87試合、打率.221、本塁打2、打点17、OPS0.596、盗塁阻止率.220
もちろん環境も通算成績も違う上に捕手の評価はこれ程単純ではないだろうが、ドラゴンズOBが反対する気持ちになるのも一応分からなくもない。
2段モーション解禁!!!!
2006年からこれまで反則投球とされていた「2段モーション」が、2018年からセーフになることが分かった。日本のプロ野球は大リーグや国際大会に比べて判定基準が厳しすぎるとされていた。
2段モーションと言えば、2017年シーズンの菊池雄星投手。夏場に2試合続けて2段モーションによる反則投球の指摘を受けた。この件はそもそも、何故春季キャンプなどのシーズン前でなく夏場にして急に指摘をすることになったのかという他の問題もあるが、この指摘に対し抗議としての意見書の提出があった。
この2段モーションの解禁に対しファンは
「じゃあ今までのは何だったんだ」、「今更なんだ」という意見もあれば
「2段モーションの復活はアツい」、「また個性的なフォームが見られる」
といういう意見もあり、ネガティブな意見もあればポジティブな意見も出た。
私は全面的に賛成だ。
確かに、「じゃあ去年の菊池雄星のはなんだったんだ」という気持ちも充分分かる。菊池雄星を応援している人にとってはなおさらだろう。ちょっとしたフォーム改造で自分の投球を見失う投手だっていくらでもいるだろう。こんな若く実力もある素晴らしい選手がこんなことで力を失うのはあまりにも損失が大きすぎる。
しかし、判断基準をこれまでの方に置いてしまっては、いつまでも窮屈な日本独自ともいえるルールから変わらないままである。今シーズン中に第二の菊池雄星が出てしまう可能性もあったがそれがなくなった。そして菊池雄星自身も、あの指摘を受けたフォームで堂々と投げることができるのである。
個性のあるフォームが見られるということは、それだけフォームのバリエーションが増えることでもあり、選手の開花、めぐりめぐって日本野球界の発展にだって好影響を与えられる。今までのことは確かに残念だったが、それが昨シーズンまでで終わったのだから、まずはそれでいいじゃないかと思う。言うならば、解禁が悪なのではなく、禁止していたこれまでが悪だったのだから。
欲を言えば、「セットポジションに入ってからの静止」についても判定基準の緩和をしてほしい。記憶に新しいのはファイターズのマーティンがホークス戦で連続ボークを取られたあの場面。その後はボーク判定に当てつけかのように長時間静止する姿勢を見せた。この静止についても日本は海外に比べて厳しすぎる。海外ではもっと緩い基準なのだから、例えば日本の基準で盗塁のスタートを切った場合、直後に牽制球で刺されるということも起こりやすいだろう。日本の選手が国際大会で盗塁しづらくなることは容易に想像ができる。なんでもかんでも国際化すればよいというわけではないが、日本野球が世界と戦っていくためにも、国際化に対応することは必要ではないだろうか。
敬遠の申告制、導入決定!
投球をすることなく打者を敬遠できる「申告制敬遠」が、今後導入されることが決定。メジャーリーグが試合時間の短縮を目的に2017年から導入し、日本の野球界にも検討され、11日、申告制敬遠に向けて野球規則改正される見通し。今後、検討を重ね正式に決定する予定。
申告制敬遠は、守備側が敬遠する旨の意思表示をするだけで打者を敬遠できる制度。4球投げる必要がなくなる。この、野球のルールの変更は本当に有意義なのかという賛否が、メジャーリーグで導入される前から上がっていた。
メジャーリーグの意向としては「試合時間短縮」のための導入とのことだが、実際に効果が出ているのだろうか。NHKの「球辞苑」*1という野球番組で上原浩治はこうコメントしている。
「試合時間はそんなに変わっていないと思う。」
確かに、1試合300球程度と仮定して、その4球・1打席を省略したところでたかが知れている感は否めない。塵も積もれば山となるということで、1年間の全試合で考えればそうとは言えないかもしれないし、申告制敬遠を導入したために試合が長引くことはまずないだろう。しかし、1試合に敬遠が何回あるだろうか。うろ覚えだが1試合に1つを下回るペースだ。試合時間短縮という趣旨のために敬遠の申告制。もっと他に良い策があるのではないかという気はする。
実際にプレーとしてはどんな影響があるか。
真っ先に出てくるのは、「投手が楽」ということである。何がどう楽なのかというと、単純に4球費やす体力の消耗がなくなる点で楽だということ。そして暴投を間違いなく絶対にしないで敬遠を完了できるという、ミスの可能性の消滅とそれによる精神面で楽ができるということである。攻撃側にとっては不利に転ぶことしかないとも言える。
個人的な意見だが、
「敬遠」なのだから、勝負を避けたい打者には「投球数4」の敬意を払う。それくらいしてもいいのではないだろうか。また、敬遠の4球の間に流れる独特な空気感もあると思うが、そういったものも、申告制敬遠の採用によって変わってくると思う。また、この手の話題では昨季はスワローズのルーキが敬遠での暴投で失点したシーンが目立ったが、そういったちょっとした事件や、新庄のように敬遠をヒットにしてしまう事も起こり得なくなってしまう。単純に野球のワンシーンが切り取られていくようで寂しい。
将来的にはルールとして溶け込んでいて、いいルールだと思われているかもしれないが、しばらくの間は色々と物議を醸しだしそうだ。
【つば九郎かるた】来た!!スワローズCREW入会特典!!【爆笑!(ややネタバレ注意)】
スワローズファンクラブ「スワローズCREW」の
入会記念品がついにウチに届きました!万歳!
ユニフォームはこれ!白基調でかっこいいですね。
そしてそしてお待ちかねの!
つばくろうかるた!
これが欲しくて入会したという人もいるのではないでしょうか笑
もうすでに神作品の雰囲気が漂っています。
全ての札を一通り目を通してみましたが、
すごく笑える札もあれば、
シンプルでキレイにまとまっている、いわゆる「かるた風」の札まで様々でした。
普通に売られていてもおかしくないと思います。
中でもお気に入りの札を、6枚、ここで紹介したいと思います。
(画像はないです。こんぷらいあんすです。)
では第5位!(2枚)
お
おくらいり きわどいひつだん おこられた
普段でさえなかなかの爆弾を放り込んでいるつば九郎、
そんなつば九郎でさえお蔵入りになった筆談、ますます気になる笑
絵札もモザイクだらけで相当ヤバいこと言ってそう笑
け
けっとうち きになるあなたに ばんそうれいちゃ
※食後の血糖値が気になる方に適し、糖の吸収を穏やかにする働きがあります(←ここまでが札の内容!ww)
「※」を使ってまでのがっつりガチ宣伝に思わず爆笑!
つば九郎がとてもおいしそうに飲んでいます笑 蕃爽麗茶、今度買ってみようかな。
続いて第4位!
た
たいへんだ へっどこーちに 6さまが~!!!
つば九郎にとってさぞかしビッグニュースだったのでしょうね!!
そして絵札では爽やかスマイルの6さま(今は86番でもやっぱり「6さま」!)に、後光が差しております。
大変偉大な方であることが伺えます。
第3位!
と
とっぷです ぐっずうりあげ なんばーわん
いや選手を差し置いてトップなのかよ!wwwwww
流石つば九郎としか言えないですね。凄いです。
第2位!
く
くるりんぱ せいこうするわけ ありません
あの恒例のヘルメットを投げて被ろうとするやつ、
成功するわけないって思いながらやってたのねwww
確かに成功したのは見たことないし、難しすぎると思うけど笑
1位の前に、番外編!
つ
つばくろう あ~つばくろう つばくろう
これぞ「つばくろうかるた」
つば九郎のつば九郎らしさが存分に堪能できる。素晴らしい句です。
さあ!第1位!
さ
さぁ~いくぞ にしあざぶが よんでいる
流石つば九郎先生、普段のつば九郎がとてもよくわかる句です。
そして、飲み歩いて楽しそうなつば九郎の絵札も、
「やっぱりいいなあ」と思いました笑(今更だけど球団マスコットが飲んだくれって何なんでしょうね)
つばくろうかるた、素晴らしかったです。
いつかこれで遊びたいなと思います。
強いてひとつだけ言うのであれば、お正月に間に合うように届いてほしかったなと。
モノがかるたなだけにね。
まぁ、ネットでの継続入会の人は年明け後の発送になりますよって、
ちゃんと書いてありましたからね。分かってはいるんですけどね。
気は早いですが、来年のグッズも期待です!
終わりでーす